英語の単語には、身体の部位なのに、抽象的な意味で使われるものが多くあります。
今回は head の使い方を解説します。
日本語では「頭」として覚えますが、英語ではそれ以上の意味で日常的に使われています。
head の基本の意味
まず、基本の意味はもちろん、
・head = 頭
です。
しかし英語では、この head が
・長(トップ)
・責任者
・先頭
・人数
という意味でも使われます。
head が「責任者」を表す理由
英語では、
・head of the department(部門長)
・head of state(国家元首)
のように、組織のトップを表すときに head を使います。
なぜでしょうか。
頭は身体の一番上にあり、方向を決め、判断をする部分だからです。
つまり、
head = 組織を動かす中枢
という感覚です。
headcount はなぜ「人数」?
よくビジネスで使われるのが、
・headcount(人数)
直訳すると「頭の数」です。
日本語でも「頭数(あたまかず)」と言いますよね。
これは、
人 = 1つの頭
という数え方から来ています。
例:
We need a headcount before the meeting.
(会議前に人数を確認する必要があります。)
ここでの head は、完全に「人」を意味しています。
【翻訳のポイント】
ちなみに、We need a headcount before the meeting. の直訳は
「会議前に頭数が必要だ」です。
しかし日本語では「頭数が必要です」とはあまり言いません。
自然な日本語に整えると
「会議前に人数を確認する必要があります」
となります。
なぜ「確認する」と訳せるのか?
ポイントは need + 名詞 の構造です。
We need a headcount.
これは直訳すると
「頭数という“結果”が必要」という意味になります。
しかし人数というのは、すでに存在している情報であり、調べれば分かるものです。
つまり、
headcount = 数えた結果
なので、それを得るためには「数える/確認する」という行為が必要になります。
英語では「結果」を言い、
日本語では「行為」を言う。
この発想の違いが、自然な訳につながります。
head が「先頭」を表す場合
・head of the line(列の先頭)
・head start(有利なスタート)
などもあります。
head は
「最初にあるもの」
「前にあるもの」
という感覚でも使われます。
なぜ勘違いしやすいのか
日本語では
「頭 = 身体の一部」
という感覚が強いですが、英語では身体の部位を抽象概念に広げて使うことが非常に多いです。
face
back
ground
と同じ構造です。
身体 → 概念へ拡張
という発想が英語にはあります。
まとめ
head は、
・頭
・責任者
・組織のトップ
・人数
・先頭
を同時に表す単語です。
head of the department を
「部門の頭」と直訳すると違和感がありますが、
「部門を導く存在」と理解すると自然になります。
身体の部位が抽象的な意味に広がる
という英語の感覚を知っておくと、ビジネス英語やニュース英語がぐっと理解しやすくなります。
本ブログでは、日本語の感覚のまま使うと誤解されやすい英単語や、意味がズレやすい表現を、実例とともに分かりやすく解説しています。
※ 本記事は英語表現の解説を目的としたものであり、特定の人物や場面への助言を行うものではありません。

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