「地雷を踏まないサバイバル英語」シリーズでは、
日本人がよかれと思って使った英語が、実は相手に不快感や圧迫感を与えてしまう表現とより安全な表現を紹介しています。
英語では、文法的に正しくても「言い方」次第で、相手との関係を悪くしてしまうことがあります。
今回は、
Do you understand?
という表現についてです。
日本語では
「分かりましたか?」
「理解できましたか?」
という確認のつもりで使われることが多い表現です。
しかし、英語では Do you understand? は、
対等な関係の相手に使うと、上から目線で、詰問するように聞こえることがあります。
“Do you understand?” のニュアンス
Do you understand? は、英語では
「あなたは理解できているのか」
という点を、相手本人に向けて直接確認する言い方です。
そのため、状況によっては、
- 相手が分かっていない前提
- 教える側・評価する側の立場
- 説教や注意の延長
といった印象を与えやすくなります。
特に、
- 同僚
- 友人
- 初対面の相手
- ビジネス上の対等な関係
で使うと、
「馬鹿にされた」
「疑われている」
と感じさせてしまうことがあります。
親や教師が使うと自然な理由
一方で、Do you understand? が完全にNGというわけではありません。
この表現は、
- 親 → 子ども
- 教師 → 生徒
- 上司 → 部下
- ルールや安全確認
といった 上下関係が明確な場面 では、自然に使われます。
この場合は、
「理解していないと困る」
「必ず分かっていてほしい」
という強さが必要だからです。
また、Do you understand? と言われる側には、
「何か問題があった」「注意を受けている」
というニュアンスが含まれることも多く、
大人が子どもに注意や忠告をするときによく使われます。
親子間や教師と生徒という上下関係があっても、
単に説明しているだけの場面では、あまり使われない言い方です。
より丁寧な言い換え表現
自分の説明を理解してくれたかを確認したい場合は、
次のような表現の方が安全です。
- Does it make sense to you?
(意味、分かりますか?) - Does it make sense?
(分かりやすかったですか?)
これらは、
「相手が理解できているか」ではなく、
「説明が分かりやすかったか」
に焦点を移した言い方です。
なぜ “Does it make sense?” の方が無難なのか
- Do you understand?
→ 相手の理解力を問う - Does it make sense?
→ 説明の分かりやすさを問う
後者は、
「私の説明、ちゃんと伝わっているかな?」
という姿勢になるため、
相手に圧をかけにくくなります。
さらにやわらかい言い方
より配慮した言い方としては、
- Let me know if anything is unclear.
(分かりにくいところがあれば教えてください) - Am I making sense?
(私の説明、ちゃんと伝わっていますか?)
といった表現もよく使われます。
これらは、
相手を評価せず、
会話の空気を壊しにくい言い方です。
なぜ地雷表現になりやすいのか
日本語の
「分かりましたか?」
は、比較的やわらかく使われます。
しかし英語の Do you understand? は、
「理解できていない可能性」を強く示すため、
善意でも上から目線に聞こえやすくなります。
まとめ
このように、Do you understand? は、
使う相手や関係性によっては、人間関係の地雷になりやすい表現です。
対等な相手や、シンプルに理解しているかを確認するには、
Does it make sense? など、説明している自分側に責任があるという感じの言い方に言い換えることで、
不要な誤解や緊張を避けることができます。
本ブログでは、
日本人が使いがちな英語の「地雷表現」と、
その代わりに使える、自然で無難な言い方を紹介しています。
※ 本記事は英語表現の解説を目的としたものであり、
特定の人物や場面への助言を行うものではありません。

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